うし年なので牛の大特集 アジア各地で出会った愛すべき牛たち その1インド編 牛は人のすぐ隣にいる 聖なるナンディの向いている先とは?

スポンサーリンク

2021年 1月10日

新年があけてモー10日もたちましたが、
ウシろ向きになることなく、
楽しいことがギュウっと詰まった一年にしていきたいと思います。

今回はぶらぶら、節約、旅、BSTはお休みして、
これまでにアジア各地で出会った
愛すべき牛たちを紹介していきたいと思います。


IMG_1654 (640x480)

まずは牛の本場、インドからです。
この立派な角を持つ白い牛は、インド南部の大都市
チェンナイの旧市街とでもいうべき、
Triplicaneの路地裏で出会いました。

よく知られているように、
インドでは牛は神様の乗り物として神聖視されています。
その中でも白い牛はシヴァ神の乗り物として、
特別に神聖なものとされています。

その神聖な白い牛が、路地裏のゴミ溜めにのっそりといて、
そのゴミから食べられそうなものを探して食べています。

この聖と俗のごちゃまぜ感というか、一体感が、
インドのおもしろいところの一つです。


IMG_1657 (640x480)

これも同じくチェンナイの路地裏です。
ポテトチップやスナック菓子を売る店の前に、
牛が近寄ってきています。

牛がポテトチップを狙っているとは思いませんが、
よく見ると店の前にまだ青いバナナが大量においてあります。
おそらくこの牛はそれを狙って、
じっと機をうかがっているのでしょう。

牛の殺気に気が付いたのか、お店の人が振り返っています。
しばし牛とにらみ合いです。


IMG_7195 (640x480)

まるでホルスタインのような白黒の模様を持っている牛は、
ティルヴァンナーマーライの
アルナーチャレーシュワラ寺院前にたたずんでいました。

この牛は寺院の本殿と向かい合うようにいましたが、
これはインドの寺院の基本構造である、
本殿とナンディという聖なる牛の像が向き合っているという
構造そのままです。

何かにつながれているわけではないので偶然なのですが。


IMG_20190805_102043 (640x360)

これがナンディ像です。
世界遺産であるガンガイコンダチョーラプラムという、
チョーラ朝時代の遺跡である寺院に設置してあります。


IMG_20190805_102109 (640x360)

この寺院には大きなナンディの前に、
もう一つ小さいナンディが据えてあります。

これら二つのナンディの視線の先に、
寺院の本殿があります。
ナンディと本殿は向かい合って設置されているのです。


IMG_20190808_094358 (640x360)

こちらもタンジョールにある、世界遺産の
Brihadisvara寺院のナンディ像です。
黒々とした石造りです。背中にコブがありますね。

ナンディが向いている先に、
本殿があるのは言うまでもありません。


IMG_9889 (640x480)

インド東部ブバネシュワールの寺院前で、
巡礼者の荷物を狙っている牛です。
持ち主でしょうか、後ろのおじさんが牛を睨んでいます。

この牛はコブウシという種類です。
背中のこぶと、首の下の垂れ下がった皮が特徴です。
インドでは一般的な牛で、どこにでもいます。

先ほどのナンディ像もコブウシです。


IMG_7278 (640x480)

インド中部デカン高原にある、
遺跡と広大な岩山の景観が圧倒的なハンピ。
その遺跡である寺院の前にもやっぱり牛がいます。

体が小さいので、まだ若い牛でしょうか。
乾燥した気候の中、石畳の隙間からわずかに生えた草を
無心に食べています。


IMG_7520 (640x480)

寺院だけではなく、牛は人の生活空間にも
お構いなしにどんどん入り込んできます。

同じくインド中部デカン高原にある小さな町、
バーダーミーの市場では、
牛が売り物の野菜を狙っています。
売り子のおばさんたちが話に夢中になっていると、
大事な商品が食べられてしまいますよ。


IMG_7595 (640x640)

バーダーミーの民家の前でくつろぐ牛たちです。
牛は人の居住空間にも、平気な顔をして寝そべっています。

体毛が少なく、つやのある黒い皮膚、
後ろ向きに平たく水平に生える角。
これは水牛ですね。
家の前だろうがなんだろうが、お構いなしに糞をしています。
インドではこうした牛の糞をよけながら
ぶらぶら旅をすることになります。

ところで厳密にいうとインドでは水牛は牛ではないそうです。
というか牛は牛なのですが、神聖な牛ではないそうです。
神聖な牛として大事に扱われているのはコブウシであって、
水牛は違うということだそうです。


IMG_1849 (640x480)

ポンディシェリー郊外のオーロビル近くにある宿に
泊まっていた時のことです。
朝食を食べてオーロビルのビジターセンターに
行こうとして、宿を出た瞬間に出合いました。

牛小屋から牧草地に行くのか、
それとも農作業をしにいくのか。
田舎では牛と人の距離はとても近いところにあります。


IMG_20190731_113949 (640x360)

IMG_20190731_114020 (640x360)

同じくオーロビルでの出来事です。
ビジターセンターで自転車を借りて、
オーロビルの森の中をサイクリングしていました。

すると突然道の向こうの森の中から黄色い牛が
のそっと現れました。
牛はそのまま目の前にある民家の前で止まったまま、
じっとこちらを眺めていました。


IMG_7756 (640x480)

内陸部だけでなく、海岸にもやっぱり牛はいます。
チェンナイ南部のマハーバリプラムには、
まるで欧米のリゾート客のように
のっそりと砂浜に寝そべっている牛がいます。

マハーバリプラムはいまでこそ小さな漁村ですが、
かつてはパッラヴァ朝(4世紀~9世紀)の貿易港として
大いに栄えました。
いまでも世界遺産に登録されている寺院遺跡などが残り、
近年は海岸リゾートして注目されています。

海からの涼しい風と、のんびりとした雰囲気の中、
牛は人のすぐ隣でくつろいでいます。


IMG_0150 (640x480)

もちろん都会でも、牛は人のすぐ近くにいます。
現代的な街並みや、機械文明のすぐ近くにいます。

ヴィジャヤワーダという
インド東海岸の中部にある都市では、
交通量の多い道にのっそりと牛が立ち止まっています。

本当に牛は牛歩という言葉があるように、
いつでも動きがゆっくりです。
それが立っているさまは、のっそりとしか言いようがありません。

のっそりと立っている牛を、
忙しい車やバイクの方がよけていきます。
牛の方はわれ関せずです。


IMG_2790 (640x480)

道路に座っている牛もまた、車の邪魔をしています。
車を動かすときには、まず先に牛をどかさないとなりません。

これはインド北部の聖地プシュカルで見かけた牛です。
黄色い車の側面のへこみは、
どかそうとして怒った牛にぶつけられたものではないかと
勘ぐってしまいます。


IMG_2815 (640x480)

プシュカルへの入口であるアジメールのバスターミナルにも、
牛が入り込んでいました。

別にバスに乗るわけでもないのに、
のっそりとその辺を歩き回っています。
歩き回っては、バスの客が捨てていった食べ残しのゴミなどを
あさっているのかもしれません。


IMG_3227 (640x480)

黄色の砂岩造りの街並みにできた日陰に、
きもちよさそうに牛が寝そべっています。
インド最西端に近い、ジャイサルメールでの一コマです。

ジャイサルメールはタール砂漠のオアシスの街です。
周囲はすべて砂漠。夏場は40度を越える日もあります。
昼間はこうして日陰で寝そべっている以外に
何もすることはありません。
もちろんここは普通に住民が通る道なのですが、
牛にとってはただの涼しい日陰にしかすぎません。


IMG_9890 (640x480)

こうした街中の日陰の道に限らず、
バスターミナルの中や、車の前にいても、交通量の多い道路にいても、
家の前にいても、市場にいても、ビーチにいても、
寺院の前にいても、遺跡の中にいても、
田舎にいても、都会にいても、誰も牛のことを気にしていません。

ただし売り物を食べられるなど直接被害を受けそうな時だけ、
手でたたいたり、大きな声を出して追い払います。

反面牛の方も、さして人間のことを気にしていないように見えます。
人間がいようがいまいが、勝手気ままにやっているようです。
勝手に人間の間に入り込んできて、
まるで仲間の一員であるかのようにふるまっています。

それは家畜というより、もはや隣人といっても過言ではないかもしれません。

次回はインド以外で出会った牛たちを紹介します。


スポンサーリンク

シェアする

  • このエントリーをはてなブックマークに追加

フォローする