コロナ下のぶらぶら旅 ささしまライブ駅その9 高速道路の高架下でナイトマーケットを夢見る ささしまライブ駅に戻ってきました

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2021年 1月9日

トラス構造が美しい跨線橋、向野橋を渡り終えて、
地上に戻ってきました。


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左手に名古屋高速、右手に住宅街が広がっています。


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住宅地のBSTも捨てがたいのですが、
今回は名古屋高速の高架に沿って、
ささしまライブ駅まで戻ろうと思います。


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それというのも、僕は高速道路に限らず、
一般道路や鉄道の高架下というものに、
意外にも興味を覚えてしまうのです。

まずもって見てください。
上記写真のように、住宅地のすぐ脇まで
迫ってきている高速道路。
お互いの異質感がいいコントラストとなって、
ちょっと不思議な風景を作り上げています。

高速道路の高架側から見ると、
高架と高架で区切られた中に、人々の日常の営みが
あるような気がしてきます。
住宅地の側から見ると、人の自然な活動、行動、移動が
高架で遮断されてしまっているような気になります。

そこで大半は、人の営みの方が高架の方に侵略していきます。


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※タイ バンコク

高架下というのは、基本的には個人の土地ではなく、
自治体のものか、その上部を運営する事業体の
ものです。

一般的な利用をするには、スペースや騒音などで限りがあるため、
ちょっとした市場になっていたりします。
誰が最初に始めたのかはわかりませんが、
おそらくは誰のものかもわからない土地であるのをいいことに、
自然発生的に品物を並べ始めたのでしょう。


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※タイ バンコク

また高架下は、屋台の飲食店にもなりやすいです。
スペース的に他に利用価値が低い場所ということもありますが、
雨をしのぐことができるという利点があるからでしょう。

こうして高架によって区切られ、
遮断されたかに見えた人の営みは、
砂にしみていく水のように、
家の柱に巣を作っていく蟻のように、
じわじわと高架下を侵食していくのです。


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さて、ここはささしまの高架下です。

日本では、少なくともこの場所では、
高架下への日常生活の侵食は起きていないように見えます。
これだけ広いスペースがあるにもかかわらず、
数台の車が置かれているだけです。

日本の高架下には広いスペースがあるにもかかわらず、
大半は駐車場か、資材置き場になっています。
おそらくかつてはそうではなかったのでしょう。
高架下への生活の侵食はあたりまえに行われていたのでしょう。

戦後の闇市などもおそらくこうしたところに
自然発生したでしょうし、
高度経済成長期には、工事関係者目当ての飲食店なども
並んでいたかもしれません。

やがて経済成長が頭打ちになり、労働者が余ってくるようになると、
高架下は住む場所のないホームレスが寝泊まりしたり、
消費社会の行きすぎによってあふれ出たごみを
不法投棄する場所になっていったのでしょう。

治安は悪くなり、都市景観も悪くなっていきます。

そこで高架下に無秩序に溢れ出してきた日常を一掃して、
きれいに整備し、柵で囲み、
誰も入れないようにしたのだと思います。

こうして高架下と生活空間は、それぞれが異質なもの、
価値観の異なるものとしてはっきりと分けられてしまいました。

しかし今ここに、高架下にもう一度、
日常生活の侵食を許したらどうなるでしょうか。
今度は無秩序ではなく、例えば自治体や、
NPO団体などの管理のもとに。


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※カンボジア シェムリアップ
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※ベトナム カント―

まずはお祭り会場なんかどうでしょう。
常設でも暖かい季節限定でもいいですが、
神社やお寺のお祭りとは関係なく、
いつでもこの場所にお祭り会場ができあがっている。
または週末限定。

大がかりなものは一切なく、
100円くらいから楽しめるミニゲームや、遊具があります。
夕方5時より21時までオープンです。


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※タイ ウボンラチャタニー

続いて常設のフリーマーケットです。
屋台すらなく、地面の上に敷物を敷くだけで行います。
参加者は基本的に業者ではなく、個人でエントリーします。

出店料は無料か格安にします。
そこに個人の家でいらなくなったものや、
リサイクル品を集めてきたもの、
個人で仕入れてきたものなどを並べて売ります。


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※ラオス ルアンパバーン
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※タイ ウボンラチャタニー

自分で作った工芸品やアクセサリーを販売するのもいいですね。

とにかくこのフリーマーケットのミソは、
個人、格安、常設です。
個人であれば誰でも敷物一枚で店を出すことができ、
出店料が格安で、
いつでも開いているので、いつでも出店できる。

一般的にフリーマーケットは何かのイベント時にしか
行われないことが多く、
イベント主体が民間の場合、出店料が高いです。

家で何かいらないものが出たとき、
町内会などでリサイクル品が多く集まった時、
個人でちょっとしたお小遣いが稼ぎたいとき、
この高架下フリーマーケットを利用できるといいですね。


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※ベトナム カント―
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※タイ ウボンラチャタニー

お祭り、フリーマーケットとやってみて、
最後はやっぱり飲食です。
飲食をやるハードルはかなり高いので、
ここまでの運営がすべてうまくいったらという
条件付きです。

基本的には屋台になりますので、
やはり衛生管理、そしてごみの問題が大切です。
そのため出店するのは地元の飲食店、
または調理師資格のある個人のみということになります。
ゴミだしなどのルールを徹底するために、
いつでもコミュニケーションが取れる範囲の出店者とします。

こうして高架下にもう一度、管理された形としての
日常の侵食が果たされました。


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ささしま高架下がナイトマーケットになっている姿を
妄想画像にしてみました。

このあたり、笹島地区は都心に近い割には住宅地が多いです。
新しくできたロイヤルパークスERささしまや、
UR豊成団地などの集合住宅も近くにあります。
そこからの人がぶらぶらと夕涼みがてら高架下マーケットに
遊びに来る。
ささしまライブにあるオフィスや大学から、
仕事終わり、授業終わりにぶらぶらとやってくる。

住宅地と高架下、日常と非日常、有機的なものと
無機的なもの、工業的なものと手作りのもの。
それらが入り混じって、境目が曖昧になってしまうような空間が
出来上がる可能性を、高架下は秘めているような気がします。


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この高架の脇に、新しい集合住宅があります。
ロイヤルパークスERささしまです。
天然温泉もついている、高級賃貸マンションだそうです。


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一階部分に保育園があります。
共働きの若夫婦を想定しているのでしょうか。


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同時にこのマンションには住宅型有料老人ホーム
というものも入っています。

まさにゆりかごから墓場までではないですが、
結婚してここに入り、
子供ができて併設の保育園に預け、
最後はこの老人ホームに入る。
一生ここから出なくても済む、と言う感じでしょうか。


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このマンションも、ささしまライブと同じく、
かつての笹島貨物駅の跡地に開発されたものです。
その名残なのでしょうか、記念碑的に線路が残されています。

しかしこの線路はすぐに切断されていて、
もはやどこにもつながっていないようです。
その上に置かれているトロッコも花壇となっていて、
一生ここからどこにもいかないのかもしれません。


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さてロイヤルパークスERささしまを抜けると、
すぐにささしまライブとなっています。
ささしまライブ駅もすぐそこです。

今回のささしまライブ駅から出発したBST、
ぶらぶら、節約、旅、もこれで終わりです。
全9回にも渡る、意外にも長旅になってしまいました。
現実と妄想の入り混じるしつこくてくどい、独特のぶらぶら旅でしたが、
旅というものは本来そういうものなのかもしれません。


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最後にささしまライブ駅から少し南にある、
中川運河の船溜まりを眺めて帰ります。

この地がかつて名古屋港からつながっている
中川運河の終点であり、
ここから荷揚げされた物資が、
やはりかつてここにあった笹島貨物駅から全国に
運ばれていったころの賑わいを妄想しながら。

ではまた次回!



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