コロナ下のぶらぶら旅 西高蔵駅その7 ブッタの足跡をたどり、カラコルムハイウェイ、シルクロードを経て日本へ 涅槃像を想い、ヴェーサーリーにつながる

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2020年 12月23日

本日はまず初めに、
大乗経総本山の境内をぶらぶらしてみたいと思います。


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インド、スリランカ、タイ、ミャンマー、
そして日本の様式をミックスした仏塔がある
聖仏舎利宝塔。
(くわしくは前回をご覧ください)
実際にインドから譲り受けた仏舎利が奉安してあります。

その仏塔の前に見える大きな瓦屋根。


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これは鐘楼です。


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ゴーン(カルロスゴーン)と突きたいところですが、
怒られそうなのでやめておきます。


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聖仏舎利宝塔に向かって左側、鐘楼の反対側に、
大きなパネルが展示してあります。
全体的にカラフルな色使い、鮮やかな写真も多そうです。

近寄ってみます。


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パネル展示のタイトルは、
釈尊御聖火 The sacred flame of Sakyamuni Buddha
というものです。

真ん中にはインド北部、
主にビハール州、ウッタル・プラデーシュ州からネパール国境までの地図があり、
地図上にローマ字が記してあります。

(a)ルンビニ◎ブッダの生まれた場所。今はネパール国内になっています。

(b)クシナガラ◎ブッダ入滅の地。現在のウッタル・プラデーシュ州。

(c)サルナート◎初転法輪の地。悟りを開いたブッダが初めて説法をした場所。現ウッタル・プラデーシュ州。

(d)ヴァイシャリ◎ブッダの最後の説法の地。アーナンダよ、ヴェーサーリーは楽しい。ウデーナ霊樹の地は楽しい。ヴェーサーリーはヴァイシャリのこと。現ビハール州。

(e)竹林精舎◎始めて精舎(寺院)が置かれた地。カランダ長者が寄進。現ビハール州ラージギル。

(f)霊鷲山◎王舎城の北東にあり、ブッダが法華経などを説いた山。現ビハール州。

(g)ブッダガヤ◎ブッダが菩提樹の下で成道を開いた地。現ビハール州。

インドにおけるブッダの足跡をたどった地図と言えます。

案内板を読んでみましょう。

平成19年に100余名がインドに渡り、上記ブッダの聖地を巡り、
それぞれの地で太陽光から採火したとあります。

これが釈尊御聖火ですね。


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パネル向かって右側の写真です。
各地での採火の様子が写真で展示してあります。

赤土の大地、レンガ造りの遺跡。
このなじみのない風景、日本からはるか遠いインドで仏教は生まれ、
長い時間をかけてやってきました。

案内板の先を読みます。

各地より集められた御聖火は一つにまとめられ、
平成20年に日本に運ばれることになります。

写真パネルの後半部分はその時の様子ですね。


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このユーラシア大陸の地図のタイトルは
釈尊御聖火奉迎ルート。
このルートを通って、御聖火が日本にもたらされました。

案内板によりますと、
ビハール州ブッダガヤを出発した御聖火は、
ニューデリー、アムリットサルを経てパキスタンに入ります。

その後パキスタンの首都イスラマバードまで移動し、
ヒマラヤ特有の山岳乾燥地帯を南北に縦断する、
カラコルムハイウエイを北上して、桃源郷フンザに入ります。

フンザからは標高4943mのフンジュラフ峠を越えて、
パミール高原を横切り、中国のカシュガルに到着します。

ウイグル族の古都カシュガルからは御聖火を列車にのせて、
火炎山で有名なトルファン、炳霊寺石窟の蘭州を経て、
上海に至ります。

上海からは、上海-神戸航路の新鑑真号で日本に運ばれました。

これはインド、ガンダーラ(現パキスタン)、シルクロード、
中国、日本という仏教の伝播ルートそのものであり、
三蔵法師がインドより長安に帰った道でもあるとのことです。

またこのルートは、今を去ること20年前、
2000年に僕自身が通ったルートでもあります。


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日本に持ち帰られた御聖火は、同じ敷地内にある、
釈尊御聖火堂の中で、今も灯され続けています。

脇にある小窓から、中で燃え続けている炎を拝むことができます。


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聖仏舎利宝塔のある敷地から道を挟んで、
南側に本堂があります。


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聖仏舎利宝塔と本堂の西側には、涅槃堂があります。

涅槃堂の中には釈迦大涅槃像がお祀りされています。
涅槃像とはブッダが入滅する時の寝姿を仏像としてあらわしたものです。
右手を枕のようにして、または右手で頭を支える姿で横になっています。

解説によりますと、この涅槃堂の涅槃像は
約300年前インドにおいて制作され、
ビルマ国王より大正天皇に友好親善の目的で贈られました。
身長5.6メートル、足の裏だけでも66センチあり、
木造の涅槃像として国内最大級と言われているそうです

インドで作られ、ミャンマーを経由して、
日本に来た涅槃像。
この姿を拝むことができてよかったです。

ちなみにこの涅槃像の写真はありません。
ぜひ一度実物をご覧になってください。
拝観料などはかかりません。


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上記はミャンマーの涅槃像です。
上は石窟寺院の中、
下は寺院の壁画です。

涅槃像は様々な仏教国で作られています。
今までいくつかの国で、涅槃像に出合っています。


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スリランカの涅槃像です。
上は石窟寺院の中で、
下は屋外の大きな岩の隙間です。
漆喰が剥げ落ちてレンガが見えています。


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タイの涅槃像です。
上は街中の寺院で、
下は鍾乳洞の中です。
上の大きな涅槃像の胎内に入ることができます。


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最後はラオスの涅槃像です。
上は一枚岩の岩盤の上、
下は鍾乳洞の中です。


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大乗教総本山もまた、熱田台地の東端に位置しているので、
東側に向かって地形が低くなっています。

下りきったところに名鉄とJRの線路があり、
その向こうにイオン熱田が見えます。

夕日に照らされた名鉄電車は楽しい。
木々の向こうに浮かび上がるイオンも楽しい。


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最後は白い象に見送られて、
大乗教総本山を後にします。

よく見ると白い象の頭の上に小さな仏塔が乗っています。
この白い象もまた楽しいです。

大乗教総本山は住宅地に突如として現れる異世界、
突如として現れるインドです。

ブッダの生きていた古代インドとつながり、
御聖火を通じて現代のインドとつながり、
シルクロードとつながり、
三蔵法師とつながり、
ブッダの入滅時とつながり、
ヴェーサーリーとつながっています。

けれども僕にとってはこの異世界は、
馴染み深く、また懐かしいものでもあります。


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さて、それでは本日最後のBSTです。
スタート地点の地下鉄西高蔵駅に向けて出発です。

本殿の正面向かって左側から、
三菱病院の脇を通る斜めの道を南下すると、
大津通りに出ます。


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大津通りに出たら左に曲がります。
このさきすぐに高蔵交差点です。


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高蔵交差点に出たら、そこを西側に渡ります。
大通りの右手に、斜めに入っていく細い道が見えます。

こういった細い道を行くのは楽しいです。

細い道の先には、赤い橋が見えてきます。
あそこまで行けば、もうすぐゴールです。


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この赤い橋は、今回のシリーズ、
西高蔵駅からBSTの初めのころに見ました。
頭上注意と書いてあるあの赤い橋です。

高座結御子神社を出て、この橋をくぐりたいと思いながら、
左に曲がり、高蔵公園の方に行ってしまった、
あの赤い橋です。

まもなく冬の短い日が暮れていきます。
全7回にも渡る長いシリーズになってしまいましたが、
それも間もなく終わりです。

さて、橋をくぐりましょう。

歩くことは楽しい。
歩くことで見つかる異世界は楽しい。
歩くことで感じる時間の積み重なりは楽しい。
歩きながら触れることができる知識は楽しい。
歩きながらタイムスリップするのは楽しい。
歩きながら妄想するのは楽しい。
BSTは楽しい。

そしてやっぱり旅は楽しい。

この世は美しい。
人の命は甘美なものだ。


ではまた次回。



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