2018年 3月31日
四川省丹巴にいます。
上記の写真、
どこだと思いますか?
標高の高い山々に囲まれた深い谷、
普段見たことがないような荒々しい自然。
きっとどこかの山奥までトレッキングしていった
先の景色なんでしょうか?
いいえ、違います。
実は丹巴の街の裏側にそびえ立っている山なんです。
つまり街の裏山なんです。
当然ですが、
街中からすぐに登って行くことができます。
登り口は街中に何か所かあるようですが、
わかりやすかったのは2か所です。
扎西卓康青年旅舍から近いのは、
丹巴の街の歩行街の上あたりにある階段です。
街を見下ろしながらどんどん登って行けます。
基本的に整備された階段ですので、
急な斜面ですが歩きにくいということはありません。
途中に東屋もあって休み休み登ることができます。
登るにつれ、
視界がどんどん広がっていきます。
丹巴の周りを取り囲む山々が
目の前に迫ってきます。
丹巴の標高は1800mそこそこですから、
見えている山は2500m~3000mくらいと
いったところでしょうか。
それでも日本でいうところの北アルプスくらいですから、
街からすぐの裏山でアルプストレッキング気分を
味わえるということになります。
整備された階段は
このあたりが終点です。
冒頭の写真のような景色を眺めることができます。
ここからはさらに車道が続いていますが、
変電所の方に行って、そのあとさらに奥地へ続いているようですが、
どこにいくかわからない上に車道でおもしろくないので、
いったん先ほどの階段終点地点に戻ります。
階段終点地点の東屋まで戻ったら、
階段を下らずに、
変電所とは反対側、つまり西側に向かって歩いていきます。
ちょっとしたダート道があり、
途中から山道になります。
こんな感じで、
どこの山奥かと思うかもしれませんが、
あくまでも街からすぐの裏山です。
山の斜面には丹巴特有の家々が
張り付いています。
山道をしばらく歩くと街から上がってくる車道に出ます。
そのまま車道を登って行ってもいいのですが、
蛇行している車道に対して、
直登できる昔の山道がありますので、
そちらを行く方がトレッキング気分が盛り上がります。
地元の人も山道の方を歩いています。
山道を登りきったところで
牛がお出迎えです。
集落が近いということですね。
仏塔が見えたので近寄ってみました。
とても裏山とは思えないような
チベットらしい景色が広がっています。
仏塔のすぐ裏手から、
集落がはじまります。
比較的古い感じの家が点在しています。
山のわずかな平地を利用して、
畑作をしているようです。
花も咲いていて、まさに桃源郷ですね。
このあたりで標高的には2500mくらいだと思います。
甲居村や中路村や梭坡村といった
有名どころまでいかなくても、
裏山で結構楽しめます。
中国は何かと交通費と入場料が高いので、
特に家族で行くと人数分かかるので、
こうしてタダでお手軽に楽しめるところがあると
ありがたいです。
「この村には何にもないよ~。
甲居村に行けばいいのに~」
と、村の人が通りすがりに話しかけてきました。
「いいや、この村はいいよ、很好だ、
ベリーグッドだ」
と、言っておきました。
帰りは来た道をひたすら降りていきます。
今日は日曜日ですので、
村の人も山道を通って街へ降りていくようです。
道中一緒に降りて行って楽しかったです。
また清明節が近いのか、
あちこちのお墓からお参りの爆竹の音が
響いていました。
村の人たちについて街に降り切った場所です。
集合住宅ビルの一角に出ます。
場所はバスターミナル近くです。
こちらから登るのであれば、
この看板を目印にするのがいいと思います。
丹巴の街を歩いているといつでも目に
飛び込んでくる裏山。
登ってみると意外に楽しめます。
もちろん観光的には甲居村や中路村や梭坡村といった
ガイドブックに載っているような場所がいいと思いますが、
(といいつつ行きませんでしたが)
チャーター車の時間を気にしながら見るよりも、
街から歩いてすぐ、
街にも歩いてすぐのこんなところが、
家族連れにはいいのかもしれません。
それでいてもちろん丹巴気分も十分に味わえます。
次回はそんなチャーター車嫌いの一家が、
車をチャーターして塔公まで言った話です。