2019年 8月6日
クンバコーナムにいます。
クンバコーナムは寺院が多い門前町です。
街中にもけっこう寺院があるのですが、
郊外には世界遺産になっている有名な寺院が2つあります。
一つはバスで1時間くらいのところにある
ガンガイコンダチョーラプラム。
そしてもう一つは、今日訪れるダーラスラムです。
ダーラスラムというのは地名で、
実際にはアイワラデシュワラ寺院というようですが、
めんどくさいのでダーラスラム寺院と言うことにします。
この寺院はクンバコーナムの街から
それほど離れていません。
というか、ほぼ同じ街中、というくらいに市街地がつながっているところにあります。
クンバコーナムの街中からバスで行けますが、
この日はホテルを出たところにちょうどオートが通りがかったので、
めんどうくさいからそれに乗りました。
ちなみにホテル名はTAJ SAMUDRAです。
booking.comでも予約ができますが、
なぜかbooking.com上ではOYO 30544 Arun Residencyとなっています。
オートリキシャの値段は100ルピーです。
乗っている時間からするとちょっと高いかもしれません。
このあたりではだいたいどこも一声100ルピーです。
10~15分くらいでダーラスラムについてしまいます。
まわりはのんびりとした田舎町です。
ガンガイコンダチョーラプラムと違って、
こちらは市街地の一角に遺跡があります。
この門から中に入ってみます。
門自体もいい感じの崩れ度合ですね。
奥の方に正面入り口が見えます。
門を入ると本殿までは原っぱになっていて、
ヤギが草を食べています。
結構な数のヤギがあちこちで草を食べたり、
うろうろとしています。
倒木によじ登ったりして自由にやっています。
この感じ、どこかで見たことがあります。
古いお寺の前の草原で、動物が草を食べたりうろうろしている光景。
そうです。
奈良公園です。
東大寺や興福寺の前でうろうろしているシカと、
ダーラスラム寺院の前でたむろっているヤギ。
何か似ているのです。
ダーラスラムをインドの奈良公園と呼ぼう、
そう秘かに思いました。
それはともかくとして内部に入っていきます。
立派な正面玄関です。
ダーラスラム寺院も入場料は無料です。
世界遺産なのに無料です。
太っ腹です。
もちろん入ってしまえば、例によって
他の寺院とは区別がつかない彫刻群がならんでいます。
本堂に上がるところの手すりが像だったり、
お堂そのものを馬車に見立てたりとか、
それなりにおもしろいモチーフなのですが、
これらはこの辺のだいたいどこの寺院にもあります。
こちらは手すりがライオンですね。
これもまあまああります。
こういった女神像も、まあありますね。
でもこういった彩色の残っている壁画や彫刻は、
あまりないかもしれません。
かつてはもっときれいだったのかもしれません。
天井画の色彩も結構残っています。
こういった連続した彫像もあまり見ないかもしれません。
こうしてみるとダーラスラムはかなり保存状態がいいといえるのかもしれません。
細かなレリーフもたくさん残っています。
これで無料はお得ですね。
内部の写真もなんとなく撮れそうだったので、
そーっと撮ってみました。
まあ内部は普通の寺院です。
ところでガンガイコンダチョーラプラムも
このダーラスラムも、世界遺産である遺跡ですが、
本堂の奥は現役の寺院のようになっていて、
お坊さんがいて、なにやらむにゃむにゃ言ってくれて、
額に灰をつけてくれます。
ヒンドゥー教徒にとってはありがたいことなのでしょうが、
非ヒンドゥーにとってはある意味ありがためいわくです。
額に灰をつけてもらうのはいいのですが、
そのあとお布施を要求されるのがめんどうくさいです。
なぜでしょうかね。
お布施すること自体は別に嫌いではないので、
強制されるのが嫌なんでしょうね。
ですのでだいたいこういうところでは、
本堂の奥はちょっと覗いただけで退散です。
帰りはバスで帰ります。
寺院の後方にあるバス通りから乗れます。
一人9ルピーです。
クンバコーナムの街中を通ってバスターミナルまで行くようですので、
街中の適当なところで降りるのがいいと思います。
これで世界遺産大チョーラ朝寺院群の3つある寺院のうち、2つが完了です。
次回は最後の一つ、タンジャーヴルの寺院に向かいます。